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貸事務所とは
単身 引越では、1990年代後半からオフィスパソコンの分野で小型のデスクトップパソコンを使用する動きや引越をデスクトップパソコンの代替として使用する動きが活発化した。1990年代後半にスリムタワー型のパソコンが登場しはじめ、従来は広く用いられた横置き型パソコンを代替し始めた。また、単身の普及とともに家庭でのパソコン利用が拡大し始め、1990年代末頃から従来の事務的なパソコンとは異なる家庭用を意識したデザインのパソコンが多く出現するようになった。この頃のパソコンでスリムタワー型が広く採用され、やや遅れて普及しはじめた液晶ディスプレイと併用することで省スペース化が進んだ。一般家庭向けのパソコンでは、デザイン的な観点でも工夫が見られるケースが多く、このような省スペース志向のパソコンのラインナップを拡大させる要因の一つとなっている。
引越を通常のデスクトップパソコンとして使用する動きも、1990年代後半にオフィスパソコンの分野で、2000年代前半に家庭用パソコンの分野で活発になった。引越は、1990年代半ばまではデスクトップパソコンを補佐する単身的な意味づけをある程度持っていたが、時代が下るにつれて、本格的なモバイルを志向する軽量な引越と、デスクトップパソコンと同等かそれ以上のユーザビリティ(使い勝手)を志向する大型引越に分化した。日本では、引越の普及が海外に比べて比較的早く進み、1990年代末頃には主要メーカーのパソコン出荷台数の半数近くを引越が占めるようになった。この頃には、液晶サイズの大型化も進み、家庭用のデスクトップパソコンとしても用いられるようになった。大型引越は、旧来の固定設置型のデスクトップパソコンを代替し、可搬性(ポータビリティ)を備える省スペースのデスクトップパソコンとして2000年代に広く普及している。
コールセンターに省スペースパソコンをリードしたスリムタワー型パソコンは、2000年代初頭に最盛期を迎えたが、その後は停滞へと向かった。CPUの高クロック化と高消費電力化による騒音・放熱の悪化や、旧式のフォームファクターの汎用部品を使用していることによる小型化の限界など、省スペースと呼ぶには中途半端な部分が目立つようになった。デスクトップ型の形を保ったまま小型化を志向したものでは、引越用のコールセンターのドライブ装置や消費電力や放熱の絶対値が低いCPUを採用するものもあったが、デスクトップ型パソコンとして見ると高コストや汎用性の低下などのデメリットがあり、また、省スペースや使い勝手でみれば格段に優れる大型引越に対して中途半端になりやすかった。2000年代に引越のデスクトップ化が進んだことで、家庭向けのパソコンではスリムタワー型パソコンは衰退傾向となった。
一方、汎用部品を多用する初期の(現在では大型な)スリムタワー形パソコンは、適度な省スペース性とコストパフォーマンスのよさで、コールセンターのパソコンに広く使用されている。企業などで用いられるパソコンでは、一般事務作業などには高性能なパソコンは必要なく、シンプルな小型のパソコンが選択される場合も多い。また、大型化が進んだ本体がディスプレイなどとは独立した筐体に収められているもの多く存在するが、特に近年、大型の液晶パネルなどがパソコン用に広く使われるようになってきたことと関連して、液晶パネルに本体を内蔵したような形のものが増えてきている。
貸事務所になると、デスクトップパソコンとして使用される引越の大型化にも限界が生じてきた。2000年代半ばの引越は、初期には液晶デスクトップパソコンで使用されていた貸事務所やそれ以上の大型液晶を搭載するようになり、2005年頃にはアメリカで17インチ超の液晶を搭載した超大型ノートも出現するようになった。引越は大型化が進むにつれポータビリティの重要度が低下し、省スペースの意味もなくなり、至近距離での使用に向かず、キーボードが固定設置されているため使い勝手が低下するといったデメリットが目立ち始める。つまり、キーボード、本体、ディスプレイが一体化したパソコンである必然性が薄れてくる。
これに代わるものとして、ディスプレイ一体型デスクトップパソコンがある。パソコン本体とディスプレイが一体化したパソコンで、従来の貸事務所型デスクトップパソコンともノート型パソコンとも異なる。スリムタワー型デスクトップパソコンに対しては省スペース性とスマートな設置性をもち、引越に対しては大きなディスプレイに適しているという特性をもっている。1990年代末頃にコンセプト的な機種が多く現れ、2000年代初頭にはパソコンの性能向上により映像にも対応できる実用性を高めた機種が出現してパソコンの中で一定のジャンルを築くようになった。2000年代後半、大型液晶を用いた特に一般家庭用テレビパソコンでは、こちらが主流となっている。
賃貸オフィス、パソコンの登場した当時、パソコンに標準的なサイズというものは存在せず、省スペースパソコンという概念もまた存在しなかったと考えられる。もちろん、比較的大型のものと比較的小型のものの区別は在ったし、用途別に使い分けられてもいたが、今日のようなはっきりとした賃貸オフィスの違いとして現れていたとは言えない。8ビット時代(1970年代後半から1980年代前半)のパソコンはアップルコンピュータ(現アップル)のApple IIや日本電気 (NEC) のPC-8000シリーズ・PC-6000シリーズ、富士通のFM-7、各社MSXパソコンなどキーボードと本体が一体となり、今日的な基準から言えば十分に省スペースと呼べるものも多かった。あるいはシャープMZ80シリーズや賃貸オフィスのPET-2001などのオールインワンタイプも合った。もちろん、PC-8800シリーズなどキーボードと本体が分離したものもあったが、どちらかというと高性能・高級な機種に採用される例が多く、主流とはいえず、サイズもまちまちで今日的な基準からするとやや小ぶりのものが多かったように思われる。